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会長就任のご挨拶
日本整形外科勤務医会会長 鎌田修博
令和元年5月8日の日本整形外科学会勤務医会総会において、第7代の会長に就任致しましたけいゆう病院の鎌田修博(かまた みちひろ)です。新会長就任にあたり一言ご挨拶申しあげます。これまで6人(東 晃、大井利夫、三笠元彦、立花新太郎、佐々木孝、三上容司)の諸先生方が、勤務医会が発足した平成元年から平成最後の年までの31年間を担当されました。まさに日本整形外科勤務医会は平成とともに発展してきたことになります。私が令和元年から後を引き継ぐこととなり、まさに身の引き締まる思いで一杯になりますが、微力ながら精一杯頑張る所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
今日本は出生率の低下を原点とする社会の少子化、平均寿命の延長による高齢化のため社会全体、特に整形外科を取り巻く環境が令和とともに大きく舵を切ろうとしています。そしてその先に待っているのはこれまでにない厳しい諸問題です。それに対して整形外科としては日本整形外科学会(JOA)を中心に、開業医主体の日本臨床整形外科学会(JCOA)と日本整形外科学会勤務医会(JOSA)が力を合わせて適切に、対処することが求められています。
平成27年5月から4年間事務局を務めてきて、また平成29年から日整会代議員になり感じていることは、この難題に立ち向かうにあたり「若手医師が夢と希望を持てる整形外科」を勤務医としての基本理念とすべきでないかと考えています。新専門医制度の中で、2019年整形外科医希望者は前年割れしています。さらにシーリングによる医師数の地域間格差の是正策が、整形外科医の減少につながる可能性もあるからです。JOAとJOSAが協力して対処することはまさに喫緊の課題です。
ブラック企業等悪辣な労働環境の犠牲者が増えたため、安部首相の肝いりで始まった働き方改革の中、勤務医全体にとっては労働環境の改善は最重要課題と言っても過言ではないでしょう。5年の猶予はあっという間に過ぎていきます。
仕事の主体となるのは高齢者の手術を中心にした治療ですが、結果として「頭がしっかり」し、「体が健康な」高齢者を増やすことが求められています。前者は内科、精神科を中心に認知症対策が進められていますが、残念ながらまだまだ実用化レベルまで来ていません。私自身も60代になり早く新薬が出ることを期待しています。
後者は、整形外科、リハビリ科の仕事です。実際に病院の入院患者や手術患者の年齢がここ数年で明らかに高齢化しることは、多くの先生方が日々の診療の中で感じていることと思います。手術とリハビリでしっかり治すこと、外傷でも疾患でも出来れば術前以上に、最低でも術前同等のADLレベルまで回復させることが整形外科勤務医の課題だと思います。これに加えて保存的治療としてADL低下につながる骨脆弱性骨折の予防、そのための骨粗鬆症の治療とロコモティブシンドロームの予防も行わなければなりません。
これらの山積みの難題を乗り切るためには、会員の皆様のご支援とご協力を賜ることが絶対条件です。何卒宜しくお願い申し上げます。
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