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ご挨拶
このたび令和5年5月に開催された令和5年度日本整形外科勤務医会年次総会において会長に就任いたしました東京都立広尾病院の田尻康人(たじり やすひと)です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
日本整形外科勤務医会はその名のとおり、病院に勤務する整形外科勤務医を中心として会員が編成された外科系学会社会保険委員会連合(外保連)に加盟している学会です。おそらく単独の学会としては日本で唯一の勤務医による職域学会で、全国規模で勤務医が繋がって活動をしている大変ユニークな学会です。
現在、医師卒後臨床教育において、初期・後期研修ともにプログラムが整備され、実地教育の場が大学病院から外部の一般病院にシフトすることとなり、病院勤務医の教育に果たす役割は極めて大きいと言わざるを得ません。また、2024年4月からは医師の働き方改革の実運用が開始されることになっており、超過勤務や当直、休暇の取り方、勤務と研修の切り分けなど、多くの課題があります。また医学部定員に対する女性割合の増加に対して、整形外科では女性医師の割合が非常に低く、整形外科が女性医師に選ばれるための対策も求められています。
日本整形外科勤務医会ではこのような課題解決のため、会員相互の意見交換を行うほか、日本整形外科学会学術総会等において勤務医ならではの目線でシンポジウムを提案するなどの働きかけをしています。また、外保連における新規技術の申請、運動器の健康・日本協会の活動を通じた運動器疾患の予防や健康づくりを支援するなど、日本整形外科勤務医会は開業医を中心とした日本臨床整形外科学会とともに日本整形外科学会の活動を支える存在として活動しております。
令和5年6月
日本整形外科勤務医会会長
田尻康人
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